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【本】ぼくらの七日間戦争に秘められた思い!子供に向けた作品ではなかった!?

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先日の世界一受けたい授業で紹介された、子供に人気の本8位『ぼくらの七日間戦争』

1985年に出版した古い作品にも関わらず、上位にランクインするほど、子供の支持を集めてる作品。

 

82年生まれの自分も、当然名前くらいは聞いた事があるのだけど、

実は読んだ事が多分ないですね。

一体どんな作品なのでしょうか?

 

ぼくらの七日間戦争とは?

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簡単に言うと、支配したい大人たちと、反抗する少年少女の物語って感じか。

80年代の中学校ってのは、先生たちが絶対の存在であり、徹底した規則で管理されたものだった。

 

異を唱えようものなら容赦ない体罰も、まかり通っていたあの時代。

そんな大人たちに反発し、少年達は廃工場だかを解放区として、立て篭もった。

 

だが、数日もしないうちに、親や教師にバレてしまい、戦いに発展。

立て篭もる少年達と、追い出そうとする大人たちの七日間にわたる戦争!

 

暴力では、とても敵わない大人たちに対し、知恵と勇気で立ち向かう!

そんな少年達の姿が、読者である子供たちを勇気付けているようだ。

 

なるほど・・・30年以上が経つ今でも愛されているのも何となく解るというか。

いつの時代も子供は大人の勝手な押し付けが嫌いだからなぁ。

 

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1988年には映像化され、宮沢りえも出演。

正直大人になってからは、そんなに可愛いと思ったことないんだけど、15歳の時は可愛かったんやなぁ・・・そして、デケェ(((( ;゚д゚)))

 

3年後にはサンタフェかよ・・・確かに衝撃だわな。

 



そもそも子供向けの作品ではなかった

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実は『ぼくらの七日間戦争』は子供ではなく、親世代に向けて作られた作品だったようだ。

80年代の親世代・・・つまり60年代。

 

この時代に親世代は学生運動で自由を訴えていた。

その世代が80年代で親となり、子供に管理体制を強いる。

 

作者である宗田理さんは、その理不尽さに気づいてもらうために、この作品を描いたのかもしれない。

 

自分達は自由を求めたくせに、子には管理を徹底する理不尽さ。

この作品を読むことで、きっと気づくことが出来るはずだ。



 

作品のきっかけは作者の戦争体験・・・

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作者の宗田理さんは、御年90歳。

ご自身も、壮絶な戦争体験をしてきたようだ。

 

神風特攻隊というのは聞いた事があったが、当時16歳の宗田さんたち少年兵は、

陸による対戦車特攻隊として、死を命じられていたという。

 

『お国のために死ね』

 

そんな理不尽極まりない事が、戦時中では当たり前だったんだよなぁ・・・

しかし、程なくして終戦・・・生き延びた宗田さんは、大人たちの手のひら返しに違和感を覚えたそうだ。

 

今までは「死ね!死ね!!」と言っていたくせに、戦争が終わると、

今度は「平和のために」「平和がいい」と、態度を一変させた。

 

子供ながらに、大人は信用できないと思ったそうだ。

若かりし日に、宗田さんの根底に、こういった大人の黒い部分を見てきたからこそ、

ぼくらの七日間戦争にも、その思いがリアルに表現出来たのかもしれないね。

 



ファンを大切にする

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作者の宗田さんは、ファンレターのほとんどに目を通していたそうなのだが、

そこで一通の手紙に目が留まったそうだ。

それは、白血病と戦う中島佐知子さんという少女からの手紙だったそうだ。

 

宗田さんは彼女を中川冴子という役名として、『ぼくらのミステリー列車』という作品に登場させたようです。

 

『恋をしたい』という彼女の思いも、作中で叶えてくれたようだ。

作中で過ごす仲間たちとの青春、そして、あとがきで冴子のモデルについて触れることで、リアルに中島さんを応援する読者たちともつながれた。

 

中島さんは20歳という若さで、この世を去ってしまうのだが、

きっと悲しいだけの人生ではなかったと思う。

 

まとめ

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ぼくらの七日間戦争だけに留まらず、ぼくらシリーズは24冊も出ているそうだ。

累計発行部数2000万部越えという・・・

しかも中学時代から大人になるまでを描いているようで、読者と一緒に主人公の成長も追えるっていうね。

 

一度全部読んでみたくなる・・・そんな作品だと思いましたね。

 

子供時代に読んだ人も、大人になってからもう一度読むと、色々考えさせられるかもしれませんね。



 

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