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黒子の怪異調査記録 case.1/とんぼのアイコンのフリーゲーム

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オカルトネタ

黒子の怪異調査記録 case.1/とんぼのアイコンのフリーゲーム

投稿日:2022年7月22日 更新日:

黒子の怪異調査記録 case.1/とんぼのアイコンのフリーゲーム

「この話はあんまりしたくないんだけどさ・・・
 数年前に起きた通り魔事件の犯人、実は同級生なんだよね」

 

飲み会の場で怖い話をし合っていると、Aがもったいぶりながら話を始めた。

 

一般的に通り魔事件などの事件背景などがニュース等で流れることは無く、
ただ頭のおかしいヤツが身勝手な理由で犯行に及ぶ・・・程度の認識だ。

 

俺はAの話が、通り魔事件に至った事情について聞けるんじゃないかと、不謹慎ながら少しワクワクしていた。

 

「同級生・・・まぁ友達だったんだけどさ。
 そいつが”ある事”をキッカケに、急におかしくなって事件を起こしたんだ。
 たぶん・・・そうとしか考えられない」

 

とても悔やんでいるような表情で話を始めるA。

 

「一つ約束して欲しいんだけど、この話を聞いて、絶対に探したりしないでくれ」

 

探したりしないでくれ?一体何を?

 

「これから話す『あるモノ』をさ。ネットとかで探さないでほしいんだ。
 まぁ・・・たぶん見つからないとは思うけどさ」

 

よくは解らないが、その場にいた皆は探さない事を約束した。

 

「とんぼのアイコンのゲーム・・・それが事件のキッカケなんだと思う」

 

ゲーム?

 

Aの話では今から5年ほど前、通り魔事件が起こるちょっと前・・・
高3の夏ごろの話のようだ。

 

Aのお兄さんがAに話して聞かせたそうだ。

 

 

・・・・・
・・・

 

 

5年前の夏・・・・

 

「確かそう・・・アレは”とんぼのアイコン”のフリーゲーム・・・!
 思い出した・・・とんでもなくヤベェヤツだったなぁアレは・・・」

「?フリーゲーム?スマホの無料アプリのこと?」

 

怖い話を兄弟で話していた流れで、Aの兄は急に思い出した様子で語り始めた。

 

「違う違う。パソコンの無料ゲームだよ。
 インストールして遊ぶんだけどさ。2000年はじめ頃のヤツ」

「え、今から15年くらい前ってこと?兄貴まだ10歳くらいじゃん。
 その頃からパソコンいじってたの?」

 

「いやぁ俺のパソコンじゃないんだ。
 Aは2歳くらいだったから全然覚えてないだろうけど、

 当時おじさんがよくうちに来ててさ。

 その時、おじさんのパソコンで色々ゲームを見せてもらってたわけ。
 んで、その時見ちゃったのが”とんぼのアイコン”のフリーゲームなんだ」

 

「それがどんな感じでヤバいん?」

 

「いやぁ、内容がとにかくヤバいんだって。
 主人公が精神を病んでる少年?でさ。
 手に入れたナイフだったか包丁かを持って、家の外を徘徊するんだよ」

 

「なんか・・・もう察したかも」

 

「歩いていると普通に通行人とかいるわけ。
 で、話しかけると選択肢に普通に『刺す』とか『殺す』だったかな。
 とにかくメチャクチャなゲームでさ、特に目的もないというか・・・
 
 いや、強いて言うなら殺すことが目的のゲーム?」

 

「何それ・・・そんなゲームよく出せるな」

 

「そもそも個人が作ったフリーゲームだからなぁ。
 規制とかも当時は今ほど厳しくないし、結構ハードなものも沢山あったんだろうね。
 で、おじさんが、そのゲームをプレイしてるのをたまたま見てて、

 すげぇ印象に残ってたんだよ」

 

「てか、そのおじさんも子供のいる前でそんなゲームやるなよな・・・」

 

「いや、もちろんおじさんは俺が見てたなんて気付いてなかったよ。
 こっそり部屋を覗いた時、やってるのをたまたまみちゃったわけ」

「それにしたって悪趣味だなぁ…そんなサイコパスみたいなゲームやろうだなんて」

「確かに、それは言えてるな!」

 

・・・・・
・・・

 

・・・と、兄から聞いたその話を、Aは翌日、友人のBに話して聞かせたそうだ。

 

「何それ・・・すげぇ興味あるわ」

「興味あるわって・・・Bも相当イカレてんな」

 

「いいじゃんよ。現実でヤルわけじゃないし。ただのゲームだよゲーム」

「ゲームでも人殺しなんて胸糞悪くない?」

 

「Aは相変わらずのいい子ちゃんだな。
 まぁおまえには無縁のゲームだな。しっかしいい事聞いたな。
 絶対見つけてやる!そのゲームの特徴とか教えてくれよ」

 

「そうは言っても、俺も兄貴から聞いた話で、
 ゲームのビジュアルとかまるで想像がつかないよ。
 ただ、”とんぼのアイコン”のフリーゲームって話だったな」

 

「うーん・・・今から15年くらい前のゲームなんだろ?
 それだけの情報で探せるのかな・・・まぁいいや色々探してみるわ」

 

ちょうど夏休みで時間をもてあましていたBは、夢中でゲームを探したそうだ。

 

それから数日後、Bから電話が来た。

 

「ようA・・・ついに見つけたかもしれないよ」

「ん?見つけたって何を?」

 

「・・・すげぇよコレ。メチャクチャ刺激的」

「あー・・・もしかしてとんぼのアイコンのゲームか?マジで見つかったんだ?」

 

「ああ。すげぇ苦労したけど、たぶんこれだと思うわ」

「あのさ、兄貴も欲しいって言ってたんだけど、

 そのゲームの入手先教えてもらってもいいかな」

 

「入手先っていうか・・・ファイルで渡すわ。そっちのが早いっしょ。
 USBに入れて、明日にでももってっから」

「悪いな。よろしく頼む」

 

「ごめん。んじゃ俺まだゲームやりたいんでまた」

「おー。あんまドハマりするなよな。そんなサイコなゲーム」

 

「・・・くくく・・・あぁ・・・わかってるよ」

 

今にして思えば、この時すでにBはおかしくなっていたのかもしれない。

事件が起きたのは翌日だった。
Bは、家から包丁を持ち出し、Aの家に向かう途中で、何人もの人間を刺したようだ。

 

警邏中の警察官によって現行犯逮捕・・・その時すでにBは錯乱状態というか・・・

頭がおかしくなっており、そのまま精神病院に入れられたみたいだ。

 

・・・・・
・・・

 

「その後、Bの家に行ってパソコンのゲームを確認しようとしたんだけどさ、
 ログインパスワードがわからずじまいで、結局ゲームを確認はできなかった。
 
 Bは確かにちょっと変なヤツだったけど、

 意味もなく通り魔事件なんて起こすヤツじゃなかった・・・
 絶対あれは”とんぼのアイコン”のフリーゲームのせいに決まってる!」

 

Aはそう言って黙り込んでしまった。
確かにゲームの内容と酷似した犯行・・・

ゲームに影響されて犯行に及んだのかもしれないが・・・

「おまえら・・・今、とんぼのアイコンのゲーム探そうって気になってるだろ。
 マジでやめとけよ!!絶対だからな!!」

 

こうまで言われると逆に探したくなるのが人のサガというものだが・・・

 

「そのゲーム、もしかして何か暗示をかけたり

 発狂させる作用が何処かにあったんじゃないのか?
 ほら、サブリミナル効果ってヤツ?」

 

インテリのCが言う。

 

「いや、もしそんな作用を盛り込めたとしても、

 それだったらプレイヤーは皆頭がおかしくなって、
 もっと事件が多発化するんじゃないか?
 Aの手前言いづらいけど、その友達ってのが

 たまたま影響されやすかったんだよきっと」

 

「確かにそうか。そうかもな」とCも納得した。

 

「いやぁ・・・実に興味深い話だったね。
 これはアッチ系の話かもしれないね」

 

オカルトマニアの黒山乱子が満足そうな顔でそう呟いた。

 

「アッチ系って・・・どっち系よ」

「呪いの類なんじゃないかなって」

 

呪いだぁ!?いかにも黒子の考えそうな事だ。

 

「そのイカした・・・もとい・・・
 イカれたゲーム作った人がさ、例えば何らかの理由で、

 もう亡くなってるとするじゃない?

 その死が彼にとっては突然の出来事で、

 無念だったり恨みの念を抱いていたかもしれない。
 その念が自作のゲームに宿って作用してたり・・・

 なーんてするんじゃないかなーって」

 

念がゲームに宿るだって・・・?くだらない。
そんなのあるわけないでしょうに。

 

「黒山さん、発想は面白いけど、たとえ怨念?が実在するとしてだ、
 そのBってヤツだけが事件を起こすのはおかしくないかい?
 ゲームやったヤツ全員が事件起こさなきゃ辻褄が合わないじゃないか」

「確かにね・・・マイナーなフリーゲームで他にプレイヤーがいなかった・・・とか?
 いや・・・もしかしたら、念が宿ってから最初のプレイヤーがBだった・・・?
 それとも何か念が発動するフラグがあったとか・・・?
 ぶつぶつ・・・」

 

おーい黒子さん?
ダメだ。完全に自分の世界に入ってぶつぶつ言ってら。

 

「そもそも呪いだなんて馬鹿馬鹿しい・・・
 しかもゲームに宿るってなんだよw」

 

「あら、アンタは笑ってるけど、人の思い…
 特に敵意や殺意なんかの深くて黒ーい感情を宿して亡くなってる人の、
 所謂”怨念”は、舐めない方がいいわよ?」

 

不気味に笑みを浮かべる黒子の顔にゾッとした。

 

「はぁ・・・もういいだろ。
 怖い話もここまで!そろそろ閉めようぜ。
 Aもあんま気にするなよな。色々辛いだろうけどさ」

 

「ああ・・・あと、何度も言うようだけど、くれぐれも調べないでくれよ?
 黒山さんの言う通り、本当に呪いとかだったら洒落にならないし」

 

「誰も調べないっての!」

「・・・そうね」

 

口ではそう言ってるが、この女、絶対に調べる気だな・・・

 

 

・・・・・

・・・

 

「じゃあまたな。今夜は楽しかったよ」

 

飲み屋を出て解散に至る。

 

それにしても、人を狂わせるゲーム・・・か。
少し興味はあるけど、現実味がないよな。

 

作者の怨念の宿った呪いのゲーム・・・
”とんぼのアイコンのフリーゲーム”か。

 

「黒子ー、どうせお前の事だから調べるんだろ?
 何かわかったら聞かせてくれよ?・・・って、あれ?
 もう帰ったのかよ」

・・・・・
・・・

とある暗がりの部屋・・・

「・・・というお話でした。ね?実に面白いと思わない?」

 

「うん。怨念とか呪いとか?・・・なのかは別にしても、

 そのゲーム自体には興味があるかも。
 で・・・ちなみに黒子ちゃんはやっぱり調べたの?」

 

「んー・・・一応ネットで調べては見たけど、残念ながら私は見つけられなかったわ」

 

「まぁ・・・よかったじゃん?見つからなくて。本当にヤバいゲームだったら
 黒子ちゃんまで殺人鬼になって病院送りになっちゃってたかもよ?」

 

「そうね。真相は気になるけど、身の程はわきまえるべきね」

 

「今日のお話も面白かったなー。
 また聞かせてね」

 

「ええ。ちなみに智子(さとこ)さん・・・もしかして調べるつもりかしら?」

「・・・まさか。でも、万が一にも何か情報を掴んだ際には、
 すぐに一報さしあげますわ」

 

「ええ。ありがとう。楽しみにしてるわ」

とんぼのアイコンのフリーゲームはどこかに確実に存在している・・・
だが、それがAの友人Bを豹変させ、おかしくした原因かまでは

突き止める事は出来なかった。

 

・・・”この時までは”・・・

その後、黒子がこのゲームに辿り着き、怪異に巻き込まれるのは、まだ先のお話・・・

「黒子ちゃん、この怪異・・・いずれ私が必ず突き止めてあなたにバトンを託すわ。
 そして、また聞かせてね・・・面白いお話を」

 

次回に続く!

 

■次回

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