おすすめのアニメや映画作品、漫画などの紹介や 日々のニュースや、炎上案件など、トレンド情報をお届けするブログです。

しろんのブログ

黒子の怪異調査記録 case.2-1/茂みの怪異

https://www.piconyan.net

オカルトネタ

黒子の怪異調査記録 case.2-1/茂みの怪異①(第2話)

投稿日:2022年7月23日 更新日:

黒子の怪異調査記録 case.2-1/茂みの怪異

「聞いてくれよ・・・もうホント怖くてさ」

 

定期的に開催される怪談話好きによるオフ会。
俺はこの手の話を聞くのは好きではあるが、霊感とかは無いため結構懐疑的ではある。
とはいうが、やはり好きなものは好きであり、何処かで幽霊を見てみたい・・・と、かなり矛盾している。

 

「で、何だっけ・・・見られてる?・・・だっけ?」

 

「そうなんだよ!なんかさ・・・周りに誰もいないのに視線を感じるっての?
 そういう感覚ない?」

 

俺は今までそんな経験をしたことはないが・・・
このSって人、霊感があるんだろうか?

 

「Sさんは、その・・・霊感とかがあったりするんですか?」

「いや・・・自分ではないと思うんだけどさ・・・
 ただね、こないだ見ちゃったんだよ・・・」

 

Sさんの話によれば、始まりは結構最近のようだ。
ある日、0時近くの夜道を帰宅途中、いつもの道を歩いていると、前方の右側の植え込みに、何か光るものを見たそうだ。

 

「ん・・・?猫かな」

 

Sさんが見た光るもの・・・それはどうやら二つ並んで光っていたようだ。
大きさ、光の間隔からも、それが何かの動物の目の光だとは容易に察する事が出来たという。

 

気になったSさんはそのまま歩き続け、先ほど目らしき光を確認した植え込みまでやってきた。

 

「猫ちゃんいるのかなー?」

「にゃー」

 

身を屈め、植え込みを覗き込むと、予想通りそこには野良猫がいた。

 

「ごめんよ。何もあげるものがないんだ」

 

そう言って立ち去ろうとした時だった、猫が勢いよく植え込みから飛び出してきて、
びっくりしたSさんは思わず尻餅をついてしまった。

 

「いてて・・・驚いたなぁもう・・・」

 

何気なく、今まで猫がいた植え込みが視線に入ってくる。
すると、そこには、尻持ちをついたSさんを見下ろす、謎の目が浮かんでいたそうだ。

 

「うわっ!!」

 

思わず声を上げたSさんは、
反射的に目を覆うように腕を目の前に構えた。

 

そして、ゆっくりと腕を下げつつ・・・細目で、もう一度植え込みを確認した。

 

(何もない・・・気のせいだったのか・・・?)

 

あれは何だったのか。
明らかに猫の目ではなかった。
恐らくあれは人の目・・・

 

このゾッとする出来事を境に、Sさんは何者かの視線を感じるようになってしまったようだ。

 

「それSさん、完全に憑かれちゃったんじゃないです!?」
「えー!?やっぱりそうなのかな・・・嫌だよ!」

 

スゲェ盛り上がってるな。
恐怖体験から来るSさんの思い込みなのか・・・はたまた本当に何者かにとり憑かれ、見られ続けているのか。

 

今日集まったメンバーで自称霊感持ちの人はいないようだから、
可哀想だがSさんの身に起きてることはなんら解決のしようがないな。

「Sさん、あまり気にしすぎるのはよくないですよ。
 大丈夫。何も憑いてなんかないですよ」

 

黒子のヤツ、霊感もないのにまた適当なことを。
でも、まぁ・・・安心させるための方便か。
黒子なりの優しさってヤツかな。

 

「・・・そうだね・・・考えすぎはよくないよね」

 

・・・・・
・・・

 

「それじゃあまた」

 

終電間際・・・
今日のオフ会はこれにて解散。
それぞれ帰路につく。

 

「あのSさん、さっきの話ですが・・・
 その”目”を見た植え込み、連れて行ってもらえませんか?」

「え・・・!?」

 

黒子のヤツ、一体何を考えてるんだ?

「ご、ごめん・・・実はアレを見てから怖くて近づいてないんだ。
 行くのもちょっと・・・悪いね」

 

「じゃあ、場所だけ詳しく教えてください」

「まぁ・・・場所を教えるだけなら・・・」

また興味本位で首を突っ込むのか。
もういい時間だろ・・・まぁ流石にこの足で向かう事はないか。

「それじゃあまた」

 

Sさんは帰っていった。

 

「おい黒子、まぁた首を突っ込むのか?
 相変わらず物好きだねぇ・・・」

 

「あら、盗み聞きとは関心しないわね」

 

「盗み聞きって・・・たまたま聞こえただけだよ。
 で・・・いくの?」

 

「んー・・・そうね。
 近くまでなら行ってみようかな」

なんだよ?近くまでって・・・
って・・・この感じじゃ、今から行くつもりだな・・・こいつ。

「あのさ、前から気になってたんだけどさ・・・
 黒子って霊感ないんだよな?」

 

「ええ・・・まぁ。
 そういうことにしてるわ」

そういうことにしてるわ?だって?
ってことは実はあるってことなのか?

「それって・・・」

「てか、なんでついて来るんです?あなたこっちじゃないでしょう?
 駅はアッチですよ」

 

う・・・確かにそれはそうなのだが、気になるだろうが!

 

・・・・・
・・・

 

とある暗がりの部屋・・・

「・・・まったく、その後もくっついてきて面倒だったのよね」

 

「ちょっと黒子ちゃん!夜道で男性と二人きり・・・!
 なんかいい感じなのに、なんでそこで突き放すような事を!?」

 

「え?何が」

 

「え?何が?じゃなくてぇ!
 今の流れだと二人でSさんの怪異目撃場所に行く流れじゃないですか」

 

「いや、邪魔だし」

 

「邪魔てッ!!」

 

「智子さん落ち着いて・・・一体どうしたの?
 霊感があるから何でも出来るなんて全然ないから。
 私は好奇心旺盛だから、色んなものに首を突っ込みたがるけど、
 その反面、自分の身を第一優先に考えてるわ。
 無理はしないし、自分以外の身の安全を保障できるほどの力はないわ」

 

「それってつまり黒子ちゃんが邪険にするのって、
 一緒にいる人を巻き込まないためってこと?
 はーーーん!やっぱ黒子ちゃんやっさすぃーねぇ!」

 

「智子さん落ち着いて・・・
 コホン・・・もうこんな時間ね。
 続きはまた今度」

 

「えーーーーっ!」

 

(智子さん・・・あなたは一体何者なのかしら・・・
 私の好奇心と身の安全・・・今のところは両立できているけれど・・・)

 

「それでは、またね」

「ええ。またね黒子ちゃん」

 

次回に続く!

 

■前回

黒子の怪異調査記録 case.1/とんぼのアイコンのフリーゲーム
黒子の怪異調査記録 case.1/とんぼのアイコンのフリーゲーム

黒子の怪異調査記録 case.1/とんぼのアイコンのフリーゲーム 「この話はあんまりしたくないんだけどさ・・・ 数年前に起きた通り魔事件の犯人、実は同級生なんだよね」   飲み会の場で怖い話をし合って ...

続きを見る

 

■次回

黒子の怪異調査記録 case.2-2/茂みの怪異②(第3話)
黒子の怪異調査記録 case.2-2/茂みの怪異②(第3話)

黒子の怪異調査記録 case.2-2/茂みの怪異②(第3話) 時間は既に0時を回っていた。人通りはなく、静寂が辺りを包み込む。   「ついてくるのは勝手だけど、何があってもしらないわよ」   俺はオカ ...

続きを見る

 

おすすめ記事10選(ランダム)

おすすめ記事

-オカルトネタ

Copyright© しろんのブログ , 2022 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.