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黒子の怪異調査記録 case.2-2/茂みの怪異②(第3話)

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オカルトネタ

黒子の怪異調査記録 case.2-2/茂みの怪異②(第3話)

投稿日:2022年7月25日 更新日:

黒子の怪異調査記録 case.2-2/茂みの怪異②(第3話)

時間は既に0時を回っていた。
人通りはなく、静寂が辺りを包み込む。

 

「ついてくるのは勝手だけど、何があってもしらないわよ」

 

俺はオカルトが好きだが、一方で懐疑的でもある。
だがしかし、一度この目で見たい気持ちも無くはないのだ。
なんとも矛盾をはらんでいるのだが・・・

 

そう・・・これはチャンスなのだ。
このまま黒子についていけば、俺も見られるかもしれない。
幽霊を!

 

そうなれば、今後、心霊現象などに真摯に向き合えるというもの!

 

「この先にSさんの言ってた植え込みがあるみたいね」
「地図をみたところ、あのアパートの植え込みだな」

特にコレといった何かを感じる事はないな。
まぁ・・・元々霊感なんて俺にはないが。

黒子を先頭に、俺たちは植え込みに向かい直進する。
すると、植え込みを20mほど前にして黒子が足を止めた。

 

「どうしたんだ?」

 

「・・・たぶん大丈夫かな」

 

ボソッと黒子がそう呟く。
たぶん?・・・とは?

「あなたさっき聞いたよね・・・私に霊感があるかって。
 口外しない事を条件に、教えて上げるわ・・・
 あるか、ないかと言われれば”ある”に分類されると思う。

 

 ただ、私は自分のこの感覚・・・霊感をまったく過信してないわ。
 霊を感じ取れるからってコミュニケーションがとれるわけでもないし
 お祓いなんてもってのほか。

 

 私に何かを頼られたって出来る事は何もないもの。
 だから人にひけらかす事もなく、霊感なんてないことで通してるの」

そうだったのか。
でも、なんで俺に話してくれたんだろ?

「だから、今こうして何も感じていない事が正しいのかも保証は出来ないわ。
 単に波長が合わなかったりで感じてないだけかもしれないし」

 

「よくわからんが、あの場所からは何も感じないわけか」

 

ここには何も感じない・・・Sさんは視線を感じる・・・
ってことは・・・Sさんの話が正しいなら、総合的に考えて・・・
やっぱSさんについてたんじゃねぇの!?

 

「アソコにいないってことはさ、植え込みの幽霊って現在進行形でSさんに憑いてるってことは・・・」

「うん。憑いてたわね」

 

は!?

 

「おま・・・憑いてたわねって・・・ガッツリついてるの見えてたの?」

「ええ」

 

「ええって・・・じゃあ何でここを確認しに来たんだよ?
 Sさんに憑いてるなら、ここにいなくて当然じゃん」

 

「まずSさんに憑いていた霊ってのが、確証はないけど、多分動物霊・・・子猫?
 とにかく悪意とか敵意とか、そういう黒い感じがしない小さなものだった。
 Sさんの話によると、人間みたいな目が浮いてたって言ってたでしょ?
 印象として、Sさんに憑いてるものとは別物だと思って一応確認しにきたわけ」

 

「なるほど・・・でも結局ここに何も感じないってことは、
 そのSさんに憑いてた小さいのが、その目の正体で、視線もそこから感じてたってことなんじゃないか?」

 

「確かにソレで辻褄は合うんだよねー。
 んー・・・」

 

「まぁ何もいないってんならいっちょ俺が茂みを確認してきてやるよ」

 

「あ、こら!勝手に近づいちゃ・・・」

 

ゾクッ!!

「止まって!!」

 

!・・・え?

 

「何これ・・・人が近づいた瞬間に、物凄い嫌な気配が・・・」

黒子の表情・・・これはガチのヤツだ。
好奇心を掻き消すほどの悪寒・・・

 

俺はそのまま踵を返して黒子のもとへ戻った。

「何か見えるのか・・・?」

「ううん・・・何も見えない・・・
 けど、確かに何かヤバイ雰囲気を感じる・・・」

 

黒子はガチでビビってる様子だったが、正直俺には何も感じなかった。
これが霊感の有る無しの差なんだろうか。

 

「興味深くはある・・・けど、やめておくわ。これ以上は・・・
 何が起きるかわからないしね」

 

・・・・・
・・・

 

「っていうオチで、結局何もわからなかったわけ」

 

「なんすかそれぇぇぇ!メチャクチャ怖いじゃないですか!」

「あのまま進んでいたら、恐らく怪異に巻き込まれていたんじゃないかな・・・」

 

「結局、Sさんに憑いてた小さい霊ってなんだったの?」

「確証はないけど、Sさんが最初に見えた猫らしき目と、茂みから飛び出してきた猫・・・
 それ自体が霊だったんじゃないかなって。
 で、それが憑いてたんじゃないかな・・・」

 

「なるほど・・・で、尻餅ついたSさんを見下ろしてた目ってのが、
 黒子ちゃんが嫌な気配を感じたヤツって事なの?」

 

「さぁ・・・わからないわ。見えてなかったわけだし」

「あと、Sさんが視線を感じるって言ってたのは、憑いてた霊の方なの?
 それとも・・・」

「それについてもわからないわね。
 前にも言ったでしょ。霊感があるからって何でもかんでもわかる訳じゃないって」

 

「そっかー・・・じゃあ、また何か面白い話を仕入れたら聞かせてね」

「ええ。智子さん」

 

(いつか、ちゃんと貴方とも向き合わないといけない日が来るんでしょうね)

・・・・・
・・・

それから数ヶ月後・・・
Sさんはビルから飛び降り亡くなったと人づてに聞いた。
自殺だったという。

 

死の原因が憑依していた小さい霊にあるのか・・・
はたまた別の霊によるものなのか・・・
それとは全く別のものなのか・・・

 

私は何一つわからない・・・

 

力がある・・・なんていったところで、
それは本当に小さいもので、ただ感覚が鋭い程度のものなのだ。

 

まぁ・・・これもあくまで私の知る限りではあるが。

 

次回に続く!

 

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